実は「顎関節症」という言葉は通称で、正式名称は「頭蓋下顎障害」といいます。なぜこんな分かりにくい名前なのかといいますと、顎関節症が、原因のすべてがはっきりしない複雑な症候群であるからです。
【顎関節症の診断】
●顎関節や咀嚼筋の痛み
●口が開きにくい、または開かない
●顎の動きがスムーズでない(顎がガクガクする)
●口を動かすと関節音がする
上記の症状が一つ以上ある場合に顎関節症と診断されます。ただし、臨床的にはただ音がするだけであるとか、口が開きにくかったり、スムーズに動かなくても痛みや不快を全く感じない場合は、治療を見合わせることがあります。